終末のフール

伊坂幸太郎

2006年3月31日

集英社

1,540円(税込)

小説・エッセイ

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ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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4.0
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2020年01月16日

みんなのレビュー (4)

もこりゅう

人間というヤツは、短気で、わがままで、自分勝手で、他人を傷つけ、そしてやさしく、愛しい

starstarstarstar 4.0 2023年10月23日

 あと3年で、地球に小惑星がぶつかる。世界が終わる前の8つの物語。8つの物語りそれぞれの味があり、人生がある。残り3年をどのように、そして誰と生きるのか。重いテーマを軽い文体で読みやすく、そしてなによりも明るく仕上げている。  兄の死を巡り絶縁状態となっていた父と娘の仲を取り持つ怒れる母を描いた本作のタイトルともなっている「終末のフール」。3年後に迫る小惑星の衝突の前に授かった命を巡る「太陽のシール」。妹を失った兄弟のちょっと変わった世界が終わる前の復讐劇「籠城のビール」。約3000冊の本を読破し冬眠から目覚めた女の子の恋愛ストーリー「冬眠のガール」。地球の終わりが近づこうとも練習を続けるキックボクサーにあこがれる青年の物語「鋼鉄のウール」。目的を果たした男が自ら命を断とうとするとき鳴る電話から始まる不思議な時間「天体のヨール」。ピースの欠けたパズルがひとりの女性の行動によって次々とはまりだす「演劇のオール」。「自殺したら、ぶっ殺すからな」と言い放つ父がつくる櫓にすこしでも長く生きるために家族で登ろう!「深海のポール」。全8篇の短い、身近な物語。  中でも、印象に残るのは「太陽のシール」の問題である。3年後に世界が終わるのにもかかわらず、子供を授かったときの選択についてのやり取りが印象的。選択をするとき、実はすでに答えが決まっている。本当に必要なのは、どちらを選ぶか考えることではなく、決まっている答えを選択する勇気と、選択した後の責任を持つことなのかもしれない。  それぞれの話で登場するキャラクターも多くが気持ちのよいキャラであり、いやなやつがいない。この話では、8年前に小惑星が落ちることがわかっており、つまりそれから5年たったある日のできごと集となっている。その5年の間は犯罪がはびこり、多くの人が殺され、また、自ら命を絶った、との記述がある。人間というヤツは、短気で、わがままで、自分勝手で、他人を傷つけ、そしてやさしく、愛しいのだろう。と、「クラッシュ」を観たときと似た感想を抱いた。

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imnisme

(無題)

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2.3 2020年08月01日

可もなく不可もなく。 伊坂幸太郎だから最後まで読めたものの物語上にて大きな起伏は生じないので後半は少々退屈。 生き抜いていこうといったようなメッセージ性強めの印象。 あとやっぱり伊坂幸太郎は登場人物のセリフ表現やや心理描写など色々とダサい

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2019年01月13日

天体のヨール~自殺で終わる

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