美麗島プリズム紀行

乃南 アサ

2020年11月26日

集英社

2,090円(税込)

小説・エッセイ

近くて遠い、台湾の本当の姿を求めて 歴史と人に寄り添う台湾紀行 台湾各地を歩いて歴史を紐解き、さまざまな人と出会いながら、旅の途上で湧き上がる心情を綴っていく。前作『美麗島紀行』から5年、台湾への興味と愛は尽きることなく、著者自身が撮影した数々の写真とともに、台湾の多彩な側面に迫る。 美術家・奈良美智さんも絶賛!「ガイドブックだけじゃつまらない!いろんな扉を開けてくれるお話の数々。台湾好きになったら次に読むのはこれでしょ!」 【本文より】 台湾に行ったとき機会さえあれば、私は必ず老人たちと話をする。短くても、すれ違いざまでも言葉を交わす。というよりも、あちらから「日本人ですか」と声をかけてくることが多い。時に懐かしげに日本語で語るその人たちは、時代の生き証人だ。だが、日本統治時代から遠く離れて、出会いの機会はますます貴重になっている。 【もくじ】 カバランからバックスキンへ 台湾最南端で台風に遭う 「日本語世代」それぞれの思い 映画の中の日本家屋 台北MRTに生かされる日本の技術 アクシデント パイワン族・陳媽媽のしなやかさ 清き水が湧き、歴史が降り積もる町 端午節の一日・ドラゴンと猫 暑く、熱く、篤い街・高雄 ピンク色に引きずられた日 食器にこらずに縁起を担ぐ 祝日の過ごし方・お墓参りとバーベキュー 日本と縁の深い村に、再び立った新たな鳥居 客家の町で乃木希典の足跡を見つける 苗栗・南庄郷 外省人・二度と故郷へ戻れない老人の話 台北の新名所「呼吸する隠れ家」を実現した日本の技術 台南の冬・韓石泉氏ゆかりの場所で空襲の話を聞く 「魚」と「野菜」の一騎打ち・台湾総統選挙 鬼の月・今も大切にされている「七夕」の一日 八十代女性が七十年以上も心に抱いてきた疑問 あらゆる要素が融け合っている台湾の住宅 「布袋戯」──驚異的進化と大きな課題 【著者プロフィール】 乃南アサ(のなみ・あさ) 1960年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部中退後、広告代理店勤務を経て、1988年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞の優秀作に選ばれ、作家デビュー。1996年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞を、2016年に『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。主な著著に『花盗人』『団欒』『旅の闇に』『六月の雪』『美麗島紀行』『チーム・オベリベリ』など多数。

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