
秘密のノート
ジョー・コットリル / 杉田 七重
2020年6月3日
小学館
1,650円(税込)
絵本・児童書・図鑑
モノマネが得意な少女の成長物語 クラス一のお調子者ジェリーは、人のモノマネが得意で、いつも先生のモノマネをしてクラスメートを爆笑させていた。 そんなジェリーの悩みは、トドのような太った体型。男の子たちからは毎日のように、からかわれたり悪口を言われたりするが、いつもギャグでかわして、笑い飛ばしていた。 でも、家に帰ると、本当の気持ちをノートに書き付けていた。 この秘密のノートにつづった詩が、真のジェリーの姿だ。 学校恒例のタレントショーで、ジェリーは代表となり、コントを披露することになる。今年こそ優勝間違いなしと噂されるが、いつもの悪ふざけが過ぎて、出場できなくなってしまった。 そんなとき、母親の新しい恋人のミュージシャンと知り合うことで、ジェリーの中で、少しずつ変化していく。 ジェリーは、タレントショーに出場できるのか? 少女の心の成長を描く爽やかな学園物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 『レモンの図書室』のジョー・コットリルの新作。前作は、お母さんが亡くなって、お父さんの面倒を見ていた健気な少女の感動物語で、多くの読者を獲得しました。少し悲しい物語でしたが、今回は、底抜けに明るい少女の物語です。 思春期に誰もが抱える悩みを爽やかに描きます。 本当の自分をどう表現するか?普遍的なテーマです。
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笑顔でいるピエロの11歳の女の子の本音
スゴい!文句なしに最高。本音を隠して、その場を笑いにして自分の本音に蓋をする11歳の女の子が主人公。でもそんな自分の本音を自分だけの秘密のノートに詩としてさらけ出す。 その痛い気持ちをちゃんと掬って文章と物語に落とし込んでいるのが素晴らしい。 またおじいちゃんもよく描かれている。読んでて、こんなこと昔あったような、、、と少し感じた。自分も父親にこんな風に否定されていたかもな、と。 そして自分を常に卑下する母親も、本当の幸せを前にこじらせていたり、面白い。 原文がどうなっているのか、原文でも読んでみようと思う。
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