
母がおカネをかくします。
介護110番
実用単行本
吉川 浩
2015年10月16日
小学館
1,430円(税込)
美容・暮らし・健康・料理
共感とヒントがあふれる介護掲示板が本に! 「物忘れがひどいのに、一人暮らしできると言い張る母をどうすれば?」 「認知症なのにどうしても運転するという義父を止めたい」 「すぐお金や物を隠す母に父がイライラをぶつける」 「すぐ死にたいともらす母がしんどい」 「徘徊が始まった父にどう対処したらいいの?」 だれもがいつかは向き合う介護のなやみ。今日も介護コミュニティサイト[介護110番]にはさまざまな悩みが寄せられ、プロ・アマ問わず介護経験者がレスをつけます。本書は、その相談トピックとレスをまとめた、初めての書籍です。 たとえば、徘徊するお父さんの問題については「靴に名前を書く」「名刺を持たせる」などの秀逸なアイデアが寄せられます。 こういったヒントやアイデアだけでなく、「兄弟姉妹も手伝ってくれないひとりぼっちの介護」への共感と励まし、「介護放棄した次男を葬儀に呼びたくない」相談主を交えた、本音の議論。 匿名掲示板だからこそのリアルな議論は、いま介護に面している人、これからやってくるであろう介護に不安を抱える人にとって、ものすごく役にたつはずです。 表紙カバーの絵は、『ペコロスの母に会いに行く』の岡野雄一さんです。 [介護110番]サイト <a href="http://www.kaigo110.co.jp/" target="_blank">http://www.kaigo110.co.jp/</a> 【編集担当からのおすすめ情報】 介護に悩んでいる方、今後のために心の準備をしておきたい方にぜひ、読んでいただきたい本です。 介護に役立つヒントとアイデアがいっぱいつまった一冊ですが、それだけではない、介護される側の苦しみと、介護する側の苦しみが伝わる、感動と涙の本でもあります。 人生の最後の最後、周囲の人や物がわからなくなってしまう不安と焦り、そんな親を前にした子のせつない思い。介護保険もお金も、こういった心の葛藤を解決してはくれません。だからこそ、同じ経験をした人の共感が、大きな癒やしとなるのです。 本書には、相談内容やレス内容を含めて、多種多様な経験談が載っています。その中に、初めてショートステイに義母を預けた話があります。その一部を以下に掲出します。 その日、「○時に迎えに行きます」と書かれた手紙を持たせ、ショートステイ先に義母を預けました。予定よりちょっと早めの時間に迎えに行くと、スタッフの方たちが、「わあ〜!もうお迎えに来ちゃった! 帰る支度しないと〜」と、〈お迎えが早まった作戦〉を実行してくれました。そして義母の手には持たせた手紙が握られていて、何度も何度も見たのか、すり切れていたようになっていました。 みんなの心のやさしさ、せつなさがしみわたります。 「つらい」「苦しい」だけではない、介護がもたらす深い感動が、読み進むにつれ、胸に広がってきます。
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