桜桃とキリスト(下)

もう一つの太宰治伝

P+D BOOKS

長部 日出雄

2019年6月13日

小学館

880円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

全盛期の栄華から“地上の別れ”に至るまでの天才・太宰治の軌跡。時代を超えて読み継がれる天才作家・太宰治。太宰の青春時代を切り取り描いた前作『辻音楽師の唄』に続く太宰治伝・完結編の下巻。後に『斜陽』を書くきっかけとなった女性、太田静子との劇的な出逢い、『如是我聞』における志賀直哉への罵倒の真相、井伏鱒二との師弟関係、そして山崎富栄との“地上の別れ”に至るまでの晩年を克明に描く。同じ津軽地方出身で直木賞作家である長部日出雄が、太宰への特別な愛情と深い理解を両輪にして描いた力作で、第29回大佛次郎賞、第15回和辻哲郎文化賞を受賞した長編評伝。

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