草を褥に 小説牧野富太郎

P+D BOOKS

大原 富枝

2023年3月9日

小学館

660円(税込)

小説・エッセイ

「植物学の父」とその糟糠の妻を描く 小学校中退ながら、ほぼ独学で植物の研究に生涯を捧げ、輝かしい業績を残した牧野富太郎と、想像を絶する生活苦にもめげず夫を支えた妻・寿衛子の生涯を、富太郎と同郷の著者が丹念に描く。 裕福な商家に生まれた富太郎は、父母を亡くしたにもかかわらず、研究と趣味のため湯水のように金を使ったので、たちまち困窮。なおも高利貸しから借金を重ね、借金取りに追い回されるのが常態となる。そんななかでも、寿衛子は13人の子ども(成長したのは7人)を育て上げ、待合の女将として働き、富太郎の夢を叶えようとした。 夫婦の手紙を紐解きながら、「植物学の父」とその糟糠の妻の素顔に迫った名作。 【編集担当からのおすすめ情報】 2023年春からのNHK連続テレビ小説が、牧野富太郎をモデルにした「らんまん」に決定!

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