こんなにも優しい、世界の終わりかた

市川 拓司

2013年4月30日

小学館

1,760円(税込)

小説・エッセイ

小説を読んで最後に泣いたのはいつですか? いまさらながらに、みんなようやく気付いたのかもしれないーーもとより、ぼくらに残された時間なんてそんなになかったってことに。 放射線のような青い光ーー地上にそれが降り始めた日から、世界が終わり始めた。ひとも獣も、鳥も木も、土も水も、すべてが青く染まり、動きを止めた。 「ぼく」は世界が終わる前に「彼女」のもとへと旅立った。最後の電話で、彼女は怯えていた。「お母さんの具合がすごく悪い」そして「もう、町には誰もいない」。ぼくは、ならば「ぼくがそこに行くよ」と彼女に約束した。 彼女の住む町まで直線距離で500キロ。青い光を逃れ、ぼくは彼女に会うことができるだろうか。彼女の町はそれまで、青い光に染まらずにいられるだろうか。 『いま、会いにゆきます』『恋愛寫眞 もうひとつの物語』『そのときは彼によろしく』と、累計250万5500部に達するベストセラーを連発した著者による、久々の書き下ろし作品です。著者自身ホームグラウンドと語る小学館での市川作品、今回も期待を裏切らない仕上がりです。恋人への愛だけでなく、親子の愛、そして友への愛と、たくさんの愛が描かれた最高の愛の物語を、ぜひお読みください。 【編集担当からのおすすめ情報】 市川拓司さん直筆の、本書シーンのイラストギャラリーを開設しました。小説をお読みいただくと同時に、小説世界のイメージもぜひお楽しみください。 <a href="http://www.shogakukan.co.jp/pr/takuji-gallery" target="_blank">http://www.shogakukan.co.jp/pr/takuji-gallery</a>

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