
エアー2.0
榎本 憲男
2015年9月24日
小学館
1,980円(税込)
小説・エッセイ
完璧な市場予測で資本主義をリセットせよ! 新国立競技場の工事現場で働く中谷は、そこで不思議な老人と出会う。老人は見るからに肉体労働には向いておらず、仕事をクビになるが、彼は大穴馬券を中谷に託していた。老人が去った直後、工事現場では爆破事件が起こり、翌日馬券は見事的中する。 多額の現金を手にした中谷の前に再び老人が姿をあらわし、彼が進める壮大な計画を手伝うよう依頼される。実は老人は感情をも計算して完璧な市場予測をはじき出す「エアー」というシステムを開発しており、高級ホテルのスイートルームでエアーを操り、瞬時に巨額の富を生み出すのだった。 老人から代理人に指名された中谷は、日本政府にエアーを提供する交渉の窓口として政治家や官僚たちと会うことになる。政府が持つ、より大きなデータをインプットすることでエアーは最強になり、市場予測は完璧なものに近づく。その力に気づいた財務省の若手官僚・福田はエアーの導入を推進するが、中谷が要求してきたのは、福島の帰還困難地域を経済自由区として、自分たちにその運営を任せよというものだった。 現代日本の難題をつまびらかにし、圧倒的なスケールで展開する、一気読み必至のネオサスペンス小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 著者は長らく映画界に身を置き、数々の映画のプロデュースや自ら脚本を書き監督もつとめてきました。その映画づくりのなかで、ずっとあたためていた物語がこの作品です。当初、脚本として書かれ、それを自らが小説として執筆、映画的発想に支えられたスケールの大きな物語となっています。もともと文章力には確かなものがあり、文学に関しても造詣の深かった著者だけに、本作品は小説としてもスリリングで読みごたえのある作品となっています。最新の経済知識も導入し、未来の理想社会とはどんなものなのか、読む者をしてしばしそんな思索に駆らせるエンタテインメント小説です。
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