下町ロケット2 ガウディ計画
池井戸 潤
2015年11月5日
小学館
1,650円(税込)
小説・エッセイ
ロケットから人体へー佃製作所の新たな挑戦!前作から5年。ふたたび日本に夢と希望と勇気をもたらすエンターテインメント長編!!
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starstarstar 3.1 2019年09月30日
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下町ロケットの続編である。先ごろ読んだ「ゴースト」の前にこちらを読むのが順番からいえば、正しいのかもしれない。しかし、1話完結なので、相前後したからと言ってなんら不都合は無い。ガウディ計画とは、心臓の人工弁開発計画のことである。開発に携わった主要人物の1人が桜田さんだからこう名付けられた。こういうわけだ。サクラダ→サグラダファミリア→アントニオ・ガウディ。ダジャレっぽくてバカバカしいところがなんとも言えずに良い。 今回、大田区の町工場・佃製作所の佃航平の前に立ちはだかる敵役は、先ず第1に競合相手のサヤマ製作所・社長・椎名直之である。NASA出身の凄腕エンジニアにして、アメリカ流の経営者。人工心臓「コアハート」の開発に関連しては、アジア医科大学の心臓血管外科部長・貴船教授と共同開発メーカー・日本クラインの久坂と藤堂である。重要得意先帝国重工内部にあっても敵はいる。資材調達部長の石坂宗典である。さらにPMDA(医療機器を認可を審査する機関)では、審査役・滝川が貴船教授の意を受けて妨害に走る。彼らが憎らしく描かれれば、それだけ最後のどんでん返しにおける爽快感が増すというものだ。
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toruo
(無題)
今頃読んでみたのだ。いや見事なまでの水戸黄門パターン。真面目に地道に頑張る主人公が悪役に酷い目に合わされるも最後はどんでん返しで成功する、といういつものパターン。今回の舞台は前作のロケットの 部品から医療機器の開発にシフト。お医者さんのドロドロした世界なんかも丹念に書かれてて怖い。時代劇と違って感情移入しやすい設定も人気の理由なんだろうな。確かに面白かった。
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