
下町ロケット2 ガウディ計画
池井戸 潤
2015年11月5日
小学館
1,650円(税込)
小説・エッセイ
直木賞受賞作に待望の続編登場! その部品があるから救われる命がある。 ロケットから人体へーー。佃製作所の新たな挑戦! ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年ーー。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。 量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。 そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。 医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。 日本中に夢と希望と勇気をもたらし、直木賞も受賞した前作から5年。 遂に待望の続編登場!
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(無題)
下町ロケットの続編である。先ごろ読んだ「ゴースト」の前にこちらを読むのが順番からいえば、正しいのかもしれない。しかし、1話完結なので、相前後したからと言ってなんら不都合は無い。ガウディ計画とは、心臓の人工弁開発計画のことである。開発に携わった主要人物の1人が桜田さんだからこう名付けられた。こういうわけだ。サクラダ→サグラダファミリア→アントニオ・ガウディ。ダジャレっぽくてバカバカしいところがなんとも言えずに良い。 今回、大田区の町工場・佃製作所の佃航平の前に立ちはだかる敵役は、先ず第1に競合相手のサヤマ製作所・社長・椎名直之である。NASA出身の凄腕エンジニアにして、アメリカ流の経営者。人工心臓「コアハート」の開発に関連しては、アジア医科大学の心臓血管外科部長・貴船教授と共同開発メーカー・日本クラインの久坂と藤堂である。重要得意先帝国重工内部にあっても敵はいる。資材調達部長の石坂宗典である。さらにPMDA(医療機器を認可を審査する機関)では、審査役・滝川が貴船教授の意を受けて妨害に走る。彼らが憎らしく描かれれば、それだけ最後のどんでん返しにおける爽快感が増すというものだ。
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(無題)
★「下町ロケット2ガウディ計画」池井戸潤―なかなか文庫にならないので、図書館に予約していたのが、半年以上待ってやっと借りられた。想定を超えることはなかったが、池井戸潤ならではのハラハラドキドキな展開は顕在で、やはり痛快に面白く読めた。
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