下町ロケット2 ガウディ計画

池井戸 潤

2015年11月5日

小学館

1,650円(税込)

小説・エッセイ

直木賞受賞作に待望の続編登場! その部品があるから救われる命がある。 ロケットから人体へーー。佃製作所の新たな挑戦! ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年ーー。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。 量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。 そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。 医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。 日本中に夢と希望と勇気をもたらし、直木賞も受賞した前作から5年。 遂に待望の続編登場!

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年06月07日

★「下町ロケット2ガウディ計画」池井戸潤―なかなか文庫にならないので、図書館に予約していたのが、半年以上待ってやっと借りられた。想定を超えることはなかったが、池井戸潤ならではのハラハラドキドキな展開は顕在で、やはり痛快に面白く読めた。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年05月23日

★「下町ロケット2ガウディ計画」池井戸潤―なかなか文庫にならないので、図書館に予約していたのが、半年以上待ってやっと借りられた。想定を超えることはなかったが、池井戸潤ならではのハラハラドキドキな展開は顕在で、やはり痛快に面白く読めた。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

今頃読んでみたのだ。いや見事なまでの水戸黄門パターン。真面目に地道に頑張る主人公が悪役に酷い目に合わされるも最後はどんでん返しで成功する、といういつものパターン。今回の舞台は前作のロケットの 部品から医療機器の開発にシフト。お医者さんのドロドロした世界なんかも丹念に書かれてて怖い。時代劇と違って感情移入しやすい設定も人気の理由なんだろうな。確かに面白かった。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.1 2019年09月30日

下町ロケットの続編である。先ごろ読んだ「ゴースト」の前にこちらを読むのが順番からいえば、正しいのかもしれない。しかし、1話完結なので、相前後したからと言ってなんら不都合は無い。ガウディ計画とは、心臓の人工弁開発計画のことである。開発に携わった主要人物の1人が桜田さんだからこう名付けられた。こういうわけだ。サクラダ→サグラダファミリア→アントニオ・ガウディ。ダジャレっぽくてバカバカしいところがなんとも言えずに良い。 今回、大田区の町工場・佃製作所の佃航平の前に立ちはだかる敵役は、先ず第1に競合相手のサヤマ製作所・社長・椎名直之である。NASA出身の凄腕エンジニアにして、アメリカ流の経営者。人工心臓「コアハート」の開発に関連しては、アジア医科大学の心臓血管外科部長・貴船教授と共同開発メーカー・日本クラインの久坂と藤堂である。重要得意先帝国重工内部にあっても敵はいる。資材調達部長の石坂宗典である。さらにPMDA(医療機器を認可を審査する機関)では、審査役・滝川が貴船教授の意を受けて妨害に走る。彼らが憎らしく描かれれば、それだけ最後のどんでん返しにおける爽快感が増すというものだ。

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