
つめ
山本 甲士
2016年10月11日
小学館
1,760円(税込)
小説・エッセイ
30代パート主婦、トラブルは受けて立つ! 真野朱音は、2年ちょっと前に、中学校の同級生勝裕と結婚した。小学5年生になる勝裕の連れ子・裕也との3人家族である。 子ども会の渉外担当として朱音が南郷不二美を訪ねたのは、尾花公園に面した南郷宅の金網フェンスを覆ったイバラの棘で、子どもの怪我が続いたためだった。南郷は、50代後半の一人暮らしの女性で、愛犬はドーベルマン。気むずかしいという評判だった。イバラを剪定させてもらいたいとお願いすると、「子どもの怪我なんか知るか。親の責任じゃ、あほっ」と吐き捨てられた。 市役所が、公園にロープを張って注意喚起のプレートをかけてくれたが、その夜、寿司屋から特上にぎり八人前が届く。翌日には、ケーブルテレビが契約の確認をしたいと訪ねてきた。どちらも注文したのは自分ではない。やったのは、南郷だ。 同じ頃、裕也がまたいじめに会っていることがわかった。裕也は、「僕はいじめられても平気な強い人間になる」という。 朱音は決心した。裕也に、身をもって教えてやるべきだ。やられたらやり返すべきだということを。いや、やらないとやられてしまうということを、だ。ご近所のモンスターとの壮絶なバトルが今、始まるーー。 【編集担当からのおすすめ情報】 平凡な人物がトラブルに巻き込まれていくという「巻き込まれ型小説」をいくつも発表している著者の、最新作です。今回は、ご近所モンスターとのバトルに加えて、非暴力主義の息子がいじめをどう解決するのか。新たな家族となった息子との距離をどう縮めていくのか、も読みどころです。
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