
マイホーム山谷
末並 俊司
2022年4月26日
小学館
1,650円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
第28回小学館ノンフィクション大賞受賞作 日本有数のドヤ街として知られる東京・山谷。 この地で2002年に民間ホスピス「きぼうのいえ」を創設した山本雅基氏と妻・美恵さんは、映画『おとうと』(山田洋次監督)のモデルとなり、NHK『プロフェッショナル』で特集されるなど「理想のケア」の体現者として注目を集めた。 ところが、現在の「きぼうのいえ」に山本夫妻の姿はない。 山本氏は施設長を解任され、山谷で介護を受け、生活保護を受給しながら暮らす。美恵さんは『プロフェッショナル』放送翌日に姿を消し、行方が分からないという。 山本氏は、なぜ介護を担う立場から受ける立場になったのか。 なぜ美恵さんは出て行ってしまったのか。 山本氏の半生を追う中で、山谷という街の変容と、特殊なケアシステムの本質を見つめた、第28回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 選考委員絶賛! ●星野博美氏ーー「助ける側と助けられる側の境界線が曖昧な、山谷の特異な寛容性を見事に描ききった」 ●白石和彌氏ーー「人間を見つめるとは、どういうことか改めて勉強になりました」 ●辻村深月氏ーー「ユーモアを交えつつも、何かや誰かを否定するスタンスを決して取らないのが素晴らしい」 【編集担当からのおすすめ情報】 山谷で有名ホスピスを成功させた山本雅基氏は、2000年代にメディアの寵児となり“山谷のシンドラー”とも呼ばれた。 しかし、2010年代に入るとメディアの報道は激減する。実は、妻・美恵さんの失踪や、自身のアルコール依存症、そして統合失調症の診断、ホスピス理事長の解任、生活保護の受給……と、山本さんをめぐる状況はめまぐるしく変わっていたのだ。 ーーそんな話を著者・末並俊司さんから聞いた時、山本さんの半生をもっと知りたいと思った。そして本作『マイホーム山谷』は、山本さんの光と影を通して山谷のケアシステムを見つめ、日本の介護・福祉問題を考えるルポルタージュになった。多くの方に読んでいただきたい1冊です。
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