中国「愛国攘夷」の病理

吹き荒れる電脳ナショナリズム

小学館文庫

石平

2002年6月30日

小学館

523円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

「核戦争をやろうじゃないか。中国人は半分の六億五千万人が死んでも後の半分は生き残る」「フィリピンも日本もベトナムもインドもアメリカも全部消滅させるのだ」…いま中国で吹き荒れる熱病的ナショナリズム。特にエリートが集うインターネットでは反米、反日、台湾侵攻、世界征服論まで公然と語られる。天安門事件後の「愛国主義昂揚」「国恥教育」キャンペーンで過激な愛国主義が定着した。旭日旗柄の服を着た女優は国民から「国賊」とされ、外資企業は「民族差別」だと告訴される。北京大学卒の元留学生が危ぶむ中国の現実。この「熱病を」知らねば日本人は大ヤケドする。

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