僕が見つからない
あるひきこもり少年の「再生の詩」
小学館文庫
山崎修利
2003年9月1日
小学館
586円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会 / 文庫
山崎修利くんは生まれ育った福島を離れ、家族で沖縄へ移住した。この引越の裏には受験戦争に巻き込まれず、個性を伸ばす教育を受けさせたいという両親の思いがあった。だが、彼は中学入学後三か月で突然、不登校となり自宅にひきこもってしまう。家族以外の人間との接触をいっさい断ってしまったのだ。二年後、ふとしたときに書きとめた詩が、小さなきっかけになる。書くことで自らを見つめ直していった…。本書は、その詩をたどり、彼の心の足跡を追う。沈殿する「思い」のなかに、いまを生きる子どもたちの悲痛な声が聞こえないだろうかー。
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