徒目付 情理の探索 無双のよろめき

青木 主水

2020年12月8日

小学館

704円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

人情と道理で真実を導き、悪を成敗する! 「拙者が斬った。相違ない」 駆けつけた公儀徒目付の望月丈ノ介に、道場主の大瀬良玄蕃が淡々と答えた。倒れているのは、師範代の安井勘兵衛と門人筆頭の小川庄助だった。 大瀬良によれば、道場改築後、門戸を広げるべきと主張する安井と、少数精鋭を貫くべきと譲らない小川が言い争いとなり、逆上した安井が小川を斬り捨て、さらに己にまで刃を向けてきたという。 そこで大瀬良は止むを得ず、安井を斬ったのだったーー。安井は大番組頭を辞してまで、道場創立に尽力。また、大瀬良の妹である美和を嫁に迎えている。 一方の小川は、三十俵二人扶持の御家人で、剣の求道者のようであったらしい。検分を終えた丈ノ介は、さっそく相棒の福原伊織に報告したのはいいが、「大瀬良の話を鵜呑みにしただけだ」と辛辣な言葉を投げかけられてしまう……。 御前試合で五連覇を達成し、天下無双と称賛された大瀬良をどのように裁くのか? 情に厚い剣術遣いと、抜群の知恵をもつ甘味好きの二人組が難事件を快刀乱麻する、書き下ろし時代小説! 【編集担当からのおすすめ情報】 小学館時代小説文庫が送り出した本格派の新人作家! 一巻目はすでに3刷!! 第一話 無双のよろめき 第二話 幻の女 第三話 不如帰の死

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