月の下のカウンター

太田 和彦

2021年3月5日

小学館

770円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「私の気に入りの東京の居酒屋に連れ出し、父子で一杯やりたい、それを父の思い出にしてもらいたいと思うようになった。ところが、そのうちにと構えている間に、突然の体の不調で(中略)酒は少しは飲めるものの、もはや外出はできなくなった。そして一生を終えた。このことは私の一生の悔いとなった。」(あとがき「父と居酒屋」より)。遠く過ぎし日々を思い、教師だった父や錺細工職人だった祖父に想いをはせるエッセイと、さまざまな雑誌で執筆したコラムを収録。平成22年に刊行された単行本『月の下のカウンター』に、新たに12編を加えて文庫化した。

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