エゴイスト

高山 真

2022年8月5日

小学館

594円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「愛した彼は体を売って、生きていた」 2023年初春、本作品の映画化が決定。出演は鈴木亮平、宮沢氷魚。文庫版には鈴木亮平の特別寄稿を収録。 「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ」。14歳で母を亡くした浩輔は、同性愛者である本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と寄り添って暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が待っていた・・・。 龍太と母を救いたいという浩輔の思いは、彼らを傷つけ、追いつめていたのか? 僕たちは、出会わなければよかったのか? 愛とは、自らを救うためのエゴだったのか? 浩輔の心を後悔の津波が襲う。人は誰のために愛するのか。賛否両論渦巻く、愛のカタチ。 【編集担当からのおすすめ情報】 【著書プロフィール】高山 真 東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる傍ら、エッセイストとして活躍。著書に『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)、『羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界』(集英社)、『愛は毒か 毒が愛か』(講談社)など。2020年没。

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書店員レビュー一覧

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

エゴだって愛だ。

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2
2023年02月21日

みんなのレビュー (2)

みずたま

(無題)

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3.1 2023年08月07日

映画の予告動画を見て、先に小説を読みたいと思いました。動画見ちゃってたので、浩輔は鈴木亮平の顔でした。誰かを思う気持ちは巡り巡ってくるんだよ。あまり自分を責めるな。浩輔が救われてこの先穏やかに生きていけると良い。

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橘薫

それをエゴというならば

starstarstarstar 4.0 2023年04月13日

淡々とつづられる言葉に潜む、著者の愛に胸打たれました。 著者はそれを愛ではないというけれども、どこからどう見ても愛でしかない。 決して見返りを求めず、たた自分がやりたいからと行動する。 相手がどう受け止めるかを案じて行動を止めてしまう人も多いのに、この方は本当に愛に溢れている。なのにそれを愛と言わず、自身のエゴだと言ってしまう。 それをエゴというならば、世に溢れるエゴはいったい何になるのだろう。

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