土下座奉行 どげざ禁止令
伊藤 尋也
2023年11月7日
小学館
803円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
武士の究極奥義禁止に絶体絶命の危機が!? いまや大岡越前の名裁きを超えると評判の高い「どげざ裁き」。 町人から拍手喝采を浴びる町奉行の牧野成綱だったが、なんと土下座禁止の命が下ってしまう。 敵対する老中の水野忠邦と阿部正弘の嫌がらせに絶体絶命の牧野。 今日のお白洲は「三方一両損」ならぬ、「三方一どげ損」で、紙一重の落着に導いたはいいが、すぐさま最大の危機が町奉行所に襲いかかる。 江戸市中に阿片が出回っているというのだ。 南北町奉行所総出で探索する中、同心の小野寺重吾は、「げんこつ咲く良」と呼ばれる喧嘩娘に出会う。 阿片事件の鍵を握っているらしい彼女は一体何者なのか? 気炎万丈の剣戟捕物、再び参上! 小野寺重吾……北町奉行所の同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。 牧野成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。 咲く良……弱きを助ける美人喧嘩娘。「げんこつ咲く良」が通り名。 八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。 遠山景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。 財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。 夜目鴉の菊……関八州を股にかけた元大盗賊の老女。 【編集担当からのおすすめ情報】 一巻目の『土下座奉行』は、第12回日本歴史時代作家協会文庫書き下ろし新人賞を見事に受賞。また、2023年啓文堂書店時代小説文庫大賞候補にもなりました。ぜひ、あわせてお楽しみください。
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