腐蝕の王国

小学館文庫

江上剛

2007年10月10日

小学館

921円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

メガバンク東名富国銀行頭取の藤山はかつて部長時代、女子行員の裕子と関係を持ち妊娠させる。その後処理にあたったのが左遷直前の部下、西前だった。以来藤山と西前は二人三脚で出世街道を突き進む。裕子の産んだ子を密かに自らの娘として育てる西前。そして、時代はやがて政・官をも巻き込んだ一大金融狂乱期を迎えるー。元都銀幹部の著者だからこそ書けた、バブル前夜から銀行大合併時代までの金融界の内幕と、水面下で蠢く野心や男女の愛憎を巡る凄絶な人間模様を描いた長篇小説。

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