「兵士」になれなかった三島由紀夫〔小学館文庫〕
杉山 隆男
2010年4月30日
小学館
586円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
一九七〇年十一月二十五日。自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。その中で三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、四十年近く封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とはー。“共に起つ”ことを期待された元「兵士」たちが初めて三島の肉声と貴重なエピソードを明かした、「兵士」シリーズの掉尾。
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