遠ざかる家

小学館文庫

片山恭一

2012年11月30日

小学館

628円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

歯科医・和也は、一人暮らしを続けている。実家の父親の看病を名目に妻は長期不在、大学生の二人の息子も家を出ている。三歳になる猫と気侭な生活を続けていたが、兄・靖彦がアルコール依存症のため緊急入院したことで、物語は動き出す。記憶の底に留まる、ゼラニウムを描いた一枚の油絵を発端に、幼少期の記憶を紐解いていく兄。やがて、その絵は、亡き父が描いたものであることへと逢着する。そして、ゼラニウムとともにその絵に描かれていた少女は、戦時中に五歳で亡くなった叔母であることがわかる。同じく五歳で亡くなった彼らの妹と同じ、明子という名のー。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(0

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

2

未指定

3

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー

レビューはありません

Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください