トラオ 徳田虎雄 不随の病院王
青木 理
2013年11月6日
小学館
701円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
日本一の病院帝国を築きあげた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。それでも眼球の動きで文字盤を追いながらこう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。だが徳田氏にも運命の時が近づいている。13年、衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査。病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。徳田氏はいま何を思うのか。
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