亡き王子のためのパヴァーヌ

高校２年の菅野成道は、他人の“死の匂い”を感じ取る能力を持つ。だが彼の目の前で、クラスのリーダー的存在・田口が飛び降り自殺！彼の死の匂いを感じていたのに…成道は自責の念を抱く。自殺の原因は不明。そんな成道の前に、またも死の匂いを持つ人間が…転校生の佐藤真央だ。美形で秀才の真央だが、性格は最悪。成道だけは彼を捨て置けず、己の能力を告白すると、そばにいて助けてくれ、と意外な反応…。この後、東洋系外国人に命を狙われる真央とは何者？一方、田口には弟がいることが判明。彼は優秀な兄に対し、憎しみとも呼べるほどのコンプレックスを抱いていた。