壬生狼伝(みぶろでん)

パレット文庫

秋月こお

2001年4月1日

小学館

534円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

諸外国が日本に対し干渉を強めていた幕末。国内では、尊攘倒幕派と幕政存続を唱える佐幕派との抗争が激化、幕府方武闘集団・新撰組は、京において倒幕派の浪士捕縛に狂奔していた。三河の郷士の次男で十五歳の帯刀朔次郎は新撰組の噂を聞き、親の反対を振り切り出奔、新撰組の本拠で隊随一の剣豪・沖田総司と出逢う。入隊試験は、なんと沖田との立ち合い!腕の差はともかく朔次郎は気迫と一途さを買われ、沖田預かり隊士見習いとなる。驚くほど気さくでお茶目な沖田に惹かれてゆく朔次郎、そして沖田も…。妬みや裏切り、敵への拷問…。志士たちを生身の人間として描く快作。

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