穢土比丘尼

政財界の著名人の変死事件が連続する。被害者たちは、みな一様に破裂し、生前の面影のかけらもない。捜査を開始した警視庁特殊公安部庶務課資料室・通称特公資料室の七星卓馬は、その全員が、政界の黒幕「秋野老人」の腹心という共通点に目をつける。リストに従って「秋野詣で」の常連たちに監視の目を光らせるが、そのスキをぬって次々に変死事件は続く。その事件の最中、卓馬は御子柴葵という少年に出会うが、二人は、不思議な縁で結ばれていたのだー。その縁とは？また変死事件の真相は。