
世界美術大全集 東洋編8・明
小学館版 世界美術大全集
西岡 康宏 / 宮崎 法子
1999年5月21日
小学館
30,800円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
日本に多大な影響を与えた明代美術の精華を鮮明カラーと解説で紹介。 モンゴル民族の元を北に撤退させ、漢民族による統治を復活した明は、その喜びと自信を表すかのように多彩な美術を生みだした。その最大の特徴は絵画である。明は絵画の黄金時代であった。浙江を舞台にし、浙派と呼ばれた載進(たいしん)、呉偉、張路、藍瑛(らんえい)などの画家は、雄大で奔放な画風で中期まで画壇を席巻した。浙江と並び称せられたのが、蘇州を舞台にして活躍した呉派であり、沈周(しんしゅう)、董其昌(とうきしょう)、文徴明(ぶんちょうめい)、唐寅(とういん)などは高雅な趣を目指し、後期の文人画の主流となった。日本への影響が多大だったのもこの画派である。 董其昌や文徴明は書もよくし、とくに董其昌はこの時代のスーパースターであった。 陶磁器は景徳鎮窯(けいとくちんよう)が隆盛を極め、青花(せいか)、五彩、豆彩といった装飾性に富む磁器が製作され海外にも輸出された。日本人に最も好まれた〃やきもの〃であった。また、技術の粋をつくした堆朱(ついしゅ)、螺鈿(らでん)などの漆工品、琺瑯(ほうろう)などの金工品にも名品が生まれた。 大陸各地に残る仏教、イスラム、チベット仏教寺院、孔廟などもこの時代の宗教活動を物語り、紫禁城、長城の整備もなされ、江南には名庭が造営された。国力充実の300年間の美術の精華を500点の鮮明カラーと最新の研究成果を反映した文章で構成した。
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