新編 日本古典文学全集33・栄花物語(3)
山中 裕 / 秋山 虔 / 池田 尚隆
1998年2月19日
小学館
5,122円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
この世の栄華を極めた道長の死。時代は大きく院政へと傾いていく 全三冊の完結篇。巻二十七から巻四十までを収録。栄華を極めた道長の死、および道長後の物語が描かれる。 彰子など、三人の娘を入内させ、権力を掌握してきた道長であったが、次々に娘を失い、そのあとを追うように、道長自身も衰弱していった。万寿四年(1027)、ついに道長は薨去。享年六十二歳であった。 その後、物語の主役は、息子の頼通、教通、頼通の息子の師実、師実の息子の師通、師通の息子の忠実へと移り変わり、藤原氏は往時の繁栄を徐々に失っていく。一方、白河天皇が堀河天皇に譲位し、白河院が誕生することにより、院政の始まりを予感させて、宇多天皇から堀河天皇までの二百年の歴史を描くドラマも終幕を迎える。 きらびやかな宮廷生活、権力を手中にしていく道長の手法、その周辺で起こる人々の悲劇……。日記のように年次を追って配列された一つ一つの断片的な話が、俯瞰的に見れば因果関係をもってつなぎあわされていく。そのみごとな構成は『歴史物語』と呼ぶにふさわしく、現代の権力抗争もかくやと思われるほどのリアリティーを持つ。最新の学問的成果を反映した丹念な頭注と、流麗な現代語訳で蘇った平安時代の大河ドラマをぜひ味わってください。
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