東大秋入学の落とし穴
小学館101新書
和田秀樹(心理・教育評論家)
2012年8月31日
小学館
770円(税込)
小説・エッセイ / 新書
東京大学が2017年を目処に学生の秋入学への移行を表明した。世界の大学は秋入学が多く、これに歩調を合わせて大学の国際化を推進するのが大きな目的だという。だがこの制度変更には様々な問題が含まれている。入試日程を遅らせる大学が出てくることによる入試期間の長期化と混乱。合格から入学までの半年間の「ギャップターム」にかかる家庭への負担増。そして就職は秋・春採用または通年採用が一般化するが、秋採用が優遇され格差を生む恐れがある。さらに著者は、この制度変更には中国人留学生や外国人教員を増やすことで国際ランキングを上げたいという東大の意図があると喝破する。
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