警視庁監察係

小学館新書

今井 良

2017年11月29日

小学館

880円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

警察官に最も怖れられる組織の実態に迫る! 警察庁のまとめによると、2016年の1年間に不祥事で懲戒処分を受けた警察官は266人に上る。そのうち、逮捕者は81人。前年より9人増えている。内訳は不倫、盗撮、強制わいせつ、セクハラ、パワハラ、窃盗、詐欺、横領、飲酒運転・・・・・・法を遵守するはずの警察官による不祥事。メディアに報じられることなく、警察を追われた者はもっと多いのが実態だ。不祥事の芽を摘むため、情報収集しては内偵し、処分するのが監察係の仕事だ。そして、一旦目を付けられたら、絶対に逃げることはできない。「監察に睨まれたら、それは警察官としての死を意味する」とは、現役の警視庁刑事の言葉だ。 出世の道が閉ざされるのは、当たり前。自宅から片道3時間かかる所轄への異動などで依願退職に追い込むこともある。所轄署の署長候補となったら、1年間は監察係が徹底的に素行調査を行い、怪しい交友関係などがわかった場合には、なかったものとされる。また、署長に昇進しても敵対勢力からの接触を防ぐために、やはり監視は続くのだ。 警視庁担当記者が実際に取材した、すべて実話の完全ドキュメント。テレビドラマではわからない監察係の修羅は凄まじい。 【編集担当からのおすすめ情報】 著者の今井良氏は警視庁担当が長いだけに、警視庁内に多くの人脈を持っています。今回の執筆にあたって数十人にわたる警察関係者に綿密な取材を重ねてきました。だからこそ、一般の人には絶対にわからない警察の内幕が見えてきます。警察ドラマや警察小説が好きな人もそうではない人も退屈させることのない一冊です。 はじめに 第1章 警察の警察 第2章 強力な監視ネットワーク 第3章 止まらない密告 第4章 風紀を死守する 第5章 癒着に切り込む 第6章 情報漏洩・流出との戦い 第7章 組織再生のための存在 おわりに 巻末資料・警視庁監察規定

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