新版 動的平衡

生命はなぜそこに宿るのか

小学館新書

福岡 伸一

2017年5月31日

小学館

1,100円(税込)

科学・技術 / 新書

「人間は考える『管』である」「私たちが見ている『事実』は脳によって『加工済み』」「歳をとると、一年が早く過ぎるのは、実際の時間の経過に、自分の生命の回転速度がついていけないから」などの身近なテーマから「生命とは何か」という本質的な命題を論じていく。発表当時、各界から絶賛されベストセラーになった話題作に、最新の知見に基づいて大幅加筆。さらに、画期的な論考を新章として書き下ろし、「命の不思議」の新たな深みに読者を誘う。

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書店員レビュー(1)
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長江貴士

書店員

福岡伸一「動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」

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0
2019年12月24日

みんなのレビュー (1)

Readeeユーザー

(無題)

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3.7 2021年12月13日

『ノーベル賞より億万長者(ビリオネア)』 生命現象=絶え間ない分子の交換=「動的な分子の平衡状態」 百聞は一見にしかず Seeing is believing (見ることは信じること) あまりに単純なメカニズムと捉えること 「ペニー・ガム思考」(ガムの自販機の例え) ●ES細胞→無個性のまま無限に増え続ける ●iPS細胞→個性のある体細胞からES細胞と同等の初期的な多能性細胞に人為的に戻すことができる ・コントロールされた条件下で人為的に作り出せる ・ES細胞と違い生物倫理的な問題を回避できる ・自分自身の体細胞を使えば再び移植しても免疫的な拒絶反応が起こらない ●STAP細胞→分化した動物細胞を弱酸性の溶液に浸すだけで初期化が起こって多能性を得られる ・ES細胞のような生物倫理的な問題がない ・iPS細胞のように遺伝子を導入しなくて良い ●ガン細胞→いったん分化するが、偶然が重なって分化の過程を逆戻りし、未分化段階に戻って分裂と増殖を繰り返す。身体のさまざまな場所へ散らばって他の細胞の秩序を攪乱する。ガン細胞に再び空気を読ませることには誰も成功していない →ガン細胞と同じくらいにしかES細胞やiPS細胞を制御することはできないだろう 「種の壁」→共食いはしない=カニバリズム(人肉食)の忌避

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