世にも恐ろしい中国人の戦略思考
小学館新書
麻生川 静男
2017年8月1日
小学館
880円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
日本人と全く異なる中国人の思考法に迫る 権謀術数が渦巻く世界を何千年も生き抜いてきた中国人。 彼らの生きる術(すべ)は、暗黙知として中国社会に広く共有されてきた。 これらの暗黙知を実践した「ケース事例の缶詰」が、歴史書『資治通鑑(しじつがん)』である。 だから『資治通鑑』を読めば中国人の本質に迫ることができる、というのが著者・麻生川氏の考えだ。 資治通鑑には、紀元前500年から紀元後1000年まで約1500年間の中国の歴史が書かれている。 その中から、現代の中国で起きている問題──政治腐敗、環境破壊、人権問題、少数民族などに通じる事例を挙げながら、日本人とは異なる中国人の倫理観や論理を紹介する。 また、リーダーシップの豊富な実例を引き出し、20世紀以降の現代中国のリーダー達と比較し、中国政治の本質に迫る。 【編集担当からのおすすめ情報】 単に歴史書を読み解くだけでなく、現代中国のリーダーや出来事に結びつけた批評が随所に入っているのが特長です。毛沢東から習近平まで、著者独断による中国政治家の採点表もユニークです。 序章 中国人の本質に迫る 中国人を正しく理解する/残酷、陰険な場面を書く理由/資治通鑑の価値とは/資治通鑑に学ぶリーダーシップ/『論語』や『三国志演義』からは見えてこない中国人の考え方/史書は人間性を映し出す鑑 第1章 策略 権力と財力はぴったり二人三脚/桁外れの貪欲と没落を繰り返す/しぶとく好機を狙う/孫子は詭謀を重視した/わざと敵を逃がす/狼少年戦法/口に蜜あり、腹に剣あり/悪魔の戦術/日本人には思いつかない策略の数々/華麗なるストリップショーで命拾い 第2章 義と権 現代中国の黒い過去/中国人的思考のキーワード「権」/自分に逆らった者を義として誉めた曹操/義は敵味方を超越する/頑強な抵抗をした高句麗の将を誉めた唐の太宗/私怨と公義は別物/敵であっても義を誉める/戦場における義/権道という超法規的手段/窃盗、公文書偽造、殺人でも是認された「権」 他 第3章 ウルトラ善人から極悪人まで 君子然としていては生きられない/始皇帝の親不孝を諫めた茅蕉/極悪な所行もまた「伝統文化」/20万人の無差別大虐殺/1人が死ぬと大勢が巻き添えに/オールマイティのはずの鉄券が無効に/宮中に渦巻くどす黒い嫉妬/明代、朝鮮からの貢女の悲劇 他 第4章 大人の器量とは 中国人は「老獪」を評価する/才能をひけらかさない/世間の評価に惑わされず、信念を通せ/敵同士の将軍が互いに敬意を払う/異民族の将軍の間にも固い信頼感/息子を殺した将軍を受け入れた曹操の度量 /大度の人、南斉の粛道成/小恵はリーダーのすべきことにあらず 他 第5章 人の操縦術 明確な人材登用法/人物鑑定法とは/人の登用は人格より能力/士分の刑罰/賄賂をとった者に反省を促す奇策/賞は憎い部下にも与えよ、罰は可愛い部下にも与えよ/私情より法の公正を重視した唐の太宗/人治の国・中国における法とは エピローグ 漢文の読み方 2000年たっても力強い文章/漢文の訳文が難しいわけ/目からウロコの漢文攻略法──英語に置き換えるとぐ〜んとよくわかる!
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X
LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
みんなのレビュー