ねじまき鳥クロニクル 第3部

鳥刺し男編

新潮文庫 むー5-13 新潮文庫

村上 春樹

2010年4月30日

新潮社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

猫は戻り、涸れた井戸に水が溢れ、綿谷昇との対決が迫る。壮烈な終焉を迎える完結編。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(50

starstarstar
star
3.99

読みたい

18

未読

50

読書中

10

既読

514

未指定

390

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (3)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年08月15日

再読。高校生ぶり? わけがわからないけどもやっぱり面白い。 記憶に鮮烈に残っていた皮剥ぎシーン、何の本だったかなと長らく思い出せなかったのだがなんとねじまき島クロニクルだった。旧友に再会できた気分。(そんないいシーンじゃないけど)嬉しい。 主人公岡田亨(オカダトオル)は、妻、クミコが突如失踪したことをきっかけに不可思議な因縁に巻き込まれていくーーというのがあらすじにはなるかもしれないが、物語の筋はもっと錯綜していて全体が掴みにくい。加納マルタ・クレタ姉妹、間宮中尉、笠原メイ、赤坂ナツメグ・シナモン親子、そして綿谷ノボル。個性豊かな登場人物が脈絡なく登場し好き勝手に喋って去っていく。我々読者は主人公と同様に途方に暮れてしまう。意味がわからないのに続きが気になって仕方がない、そんな気持ちになるのは村上春樹の本だけだな。 「特別感」のあるキャラが好きなので、フツーの男っぽいオカダトオルが顔にできた痣をきっかけにナツメグに後継者として見出され、欲しいものを金ですべて手に入れていくあたりが一番興奮した。最後にはクミコを取り戻しているし、主人公はなかなか魅力的。そのほかでいくとシナモン。かっこいい。 途中牛河が出てきてびっくりした。完全に忘れていた。1Q84のときの牛河さんの運命がよく思い出せないんだが殺されたんじゃなかったっけな…?他の本にも出てきていたりするのかな。

全部を表示

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2019年04月05日

自分がどこにいて何をしているのかわからなくなるような。 あれ、わたしは通勤電車の中でねじまき鳥クロニクルを読んでいたはずなのに。 ここは、井戸の中だったかな? なんだ、アヒルの人たちか。 みたいな感覚で、読了。 読み終わってしまってさみしいような。

全部を表示

RinRin

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2019年02月09日

メイの手紙が好き なかなか核心までが遠かった。 その核心さえドロドロと溶けて 後にはすっきりと何もなくなってしまったような けれど微かに希望があるような 読後感

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください