地獄変/偸盗改版

新潮文庫

芥川龍之介

2011年10月31日

新潮社

407円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

“王朝もの”の第二集。芸術と道徳の相剋・矛盾という芥川のもっとも切実な問題を、「宇治拾遺物語」中の絵師良秀をモデルに追及し、古金襴にも似た典雅な色彩と線、迫力ある筆で描いた『地獄変』は、芥川の一代表作である。ほかに、羅生門に群がる盗賊の悽惨な世界に愛のさまざまな姿を浮彫りにした『偸盗』、斬新な構想で作者の懐疑的な人生観を語る『藪の中』など6編を収録する。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2020年11月27日

地獄変 大昔、読んだ。 源融や堀河の...など最近歴史に親しみ出したので再度精読すると、なお面白いのだろうけれど内容をほぼ覚えている事もあり怠くなって諦めた。今晩、 読むかもしれない。 エゴイズムの乱立(おそらく醜悪な)が芥川の魅力...と言っている人がDiscordにいたが、私はそうでもない。 エゴイズムの乱立は驚きや斬新さはあるし人の心に禍根をなにがしか残す強さや魅力、魔力はある。が、それ以上でもそれ以下でもないように思う。 今、時代的にもそんなサイコパスティックなものばかりが持て囃されていて正直しんどい。 この話も岡本太郎の第五福竜丸の絵とさして変わりない内容のように思うし、私はその絵を芸術だとは思わない。 人(女と限定する作家もいる)の本質は悪である」と言う物語は古今、十二分に読んできた。 ヒューマニズムをテーマに書けとは思わないが、たとえ1ミリでも心の琴線に触れるもの..人間の根源の哀しみや美しさに触れるようなものでないと私個人としては年齢的なこともあるのだろうが時間の無駄のようにさえ思うようになった。 寺山修司の映画「田園に死す」も散々うんざりするほどのエログロの連続であるが最後は新宿か渋谷の喧騒のど真ん中で囲炉裏を囲む年老いた母と寺山であろう男が黙々と食事をするシーンで終わる。 ここではじめて聴衆は胸を打たれるのだ。 母殺しだの前衛だの新しいことを言ったところで人は原点、郷愁への讃歌が胸のどこかに巣食っており、そこから完全に自由になることなど出来はしない。そこを突いてきているから名作なのだ。 芥川の一連の羅生門、藪の中、もう忘れてしまったがおそらくはそれらも名作なのだろう。 しかし 森見登美彦の「今は誰もが寺山修司や鈴木清順になろうとしてなんだか恥ずかしいことになっている」と言う一文に私は深く同意している。

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