仮面の告白

新潮文庫

三島 由紀夫

2020年10月28日

新潮社

693円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

女に魅力を感じず、血に塗れた死を憧憬しつつ自らの性的指向に煩悶する少年「私」。軍靴の響き高まるなか、級友の妹と出会い、愛され、幸福らしきものに酔うが、彼女と唇を重ねたその瞬間「私には凡てがわかった。一刻も早く逃げなければならぬ」-。少年が到達した驚異の境地とは?自らを断頭台にかけた、典雅にしてスキャンダラスな性的自伝。詳細な注解付。“この告白によって、私は自らを死刑に処すー”初の書き下ろし長編。のちのすべてが包含された代表作。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2024年05月05日

この時代だからこその煩悶なんだろうな。同性に対して好きだという気持ちを持ってしまった事、それをひたすら隠そうとする事が淡々と書かれている。淡々としてるのに、苦しさが溢れている。

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taboke

(無題)

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2.9 2023年05月21日

読みながら、太宰の人間失格を思いだした。 自己の心身の矛盾、思いと行動の矛盾、自己嫌悪と自己顕示、 結局、「死」へは向かっていない、のかな。

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