影に対して

母をめぐる物語

新潮文庫

遠藤 周作

2023年2月25日

新潮社

649円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

なぜ父と母は別れたのか。なぜあのとき、自分は母と一緒に住むと勇気を持って言えなかったのか。理由は何であれ、私が母を見捨てた事実には変わりはないー。完成しながらも手元に残され、2020年に発見された表題作「影に対して」。破戒した神父と、人々に踏まれながらも、その足の下から人間をみつめている踏絵の基督を重ねる「影法師」など遠藤文学の鍵となる「母」を描いた傑作六編を収録。

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