幸福と不安と

新潮文庫

瀬戸内晴美

1989年4月1日

新潮社

512円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

遠い天からの光りに手が届かないから、それに近づいたと思えば虹のようにたちまちかき消えるから、私はいつまでも小説をあきらめることが出来ない…。出離(1973年11月)して理解が日々深まる源氏物語の女たちの心情や古都京都の底力のある美しさ。著者が小説に書いた大正デモクラシーの詩人や知識人のこと。本書は、作家寂著の内に流れつづける文学的時間を綴ったエッセイ集。

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