風の王国
新潮文庫 いー15-21 新潮文庫
五木 寛之
1987年4月28日
新潮社
880円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
闇にねむる仁徳陵へ密やかに寄りつどう異形の遍路たち。そして、霧にけむる二上山をはやてのように駆けぬける謎の女…。脈々と世を忍びつづけた風の一族は、何ゆえに姿を現したのか?メルセデス300GDを駆って、出生にまつわる謎を追う速見卓の前に、暴かれていく現代国家の暗部。彼が行く手に視るものは異族の幻影か、禁断の神話か…。現代の語り部が放つ戦慄のロマン。
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読者を歴史ロマンに引き込む傑作
日本にかつてサンカという民族がいたらしいということを初めて知った。詳しくはないが、東南アジアにいる「ゾミア」と共通点が多い人たちなのかと思う。時の為政者による管理、束縛を嫌い、自らの信じる生き方を実践する人たちが、古代から近現代に至る日本の歴史において重要な役割を果たしていたこと、いつの時代にも歴史は為政者の都合の良い様に記載されるが、その陰には知られない暗部が存在していることは、日常的に感じている部分である。 膨大な参考資料をもとに、緻密に構築されたストーリーで、最後まであっという間に読み終えた。五木寛之が二度目の休養のあと、1984年に書いた小説とのこと。読者に歴史のロマンを感じさせる傑作だと思う。
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