花神 上

新潮文庫 しー9-17 新潮文庫

司馬 遼太郎

2002年6月30日

新潮社

880円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年06月07日

~備忘録~ ★勝手に引き続き歴史・時代小説フェア中(笑)司馬遼太郎への評価の低い私(そもそもこの系統を読まない@笑)に、その道に詳しい同級生が勧めてくれた「花神」&「酔って候」(同時代の作品)。大村益次郎(村田蔵六)が主人公ということで、宇和島藩もイネも二宮敬作も出てきて身近だし、幕末のオールスターが登場するので、維新周辺の詳細を知りたい欲望を動かされ楽しめた。あぁ、歴史時代小説というのは、史実&魅力的な人物とストーリー展開をベースに、人の知りたい欲望を刺激するジャンルなのだなと改めて。 ☆ちなみに、数年前「坊っちゃん劇場」で、イネと蔵六を主人公にしたミュージカル「幕末ガール」で開催された句会ライブで、蔵六が亡くなる場面によせて次男が「日本という船秋へ出航す」と詠んだのだが、「花神」のクライマックスで蔵六がイネに「この船は、闇夜も進んでいるのだなぁ」という場面があって何だかゾワゾワした。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2025年05月23日

~備忘録~ ★勝手に引き続き歴史・時代小説フェア中(笑)司馬遼太郎への評価の低い私(そもそもこの系統を読まない@笑)に、その道に詳しい同級生が勧めてくれた「花神」&「酔って候」(同時代の作品)。大村益次郎(村田蔵六)が主人公ということで、宇和島藩もイネも二宮敬作も出てきて身近だし、幕末のオールスターが登場するので、維新周辺の詳細を知りたい欲望を動かされ楽しめた。あぁ、歴史時代小説というのは、史実&魅力的な人物とストーリー展開をベースに、人の知りたい欲望を刺激するジャンルなのだなと改めて。 ☆ちなみに、数年前「坊っちゃん劇場」で、イネと蔵六を主人公にしたミュージカル「幕末ガール」で開催された句会ライブで、蔵六が亡くなる場面によせて次男が「日本という船秋へ出航す」と詠んだのだが、「花神」のクライマックスで蔵六がイネに「この船は、闇夜も進んでいるのだなぁ」という場面があって何だかゾワゾワした。

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ケムケム

若き日の大村益次郎

starstarstarstar 4.0 2023年02月25日

 長州の百姓医者から幕府のお抱え学者。そして長州に最下層であるが士族身分で召し抱えらた主人公。緒方洪庵の死までが描かれる。    日本の蘭学事情や科学の発展など、筆者による盛り沢山な解説付きで話が展開していく。  中巻に続く。

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福田定一

花神(上)(中)(下) 読了

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3.9 2021年08月30日

一個体の人間が歩んだ道のりで、これほど質素で淡々と歩いてきた割に、その道に残してきた影響が大きい人間は類をみない。 淡々としているために、この本の大部分がつまらなく感じるかもしれないが、すべて読み終わってからその人生を思い返すと興奮が冷めやらない。それこそ大村益次郎という人間を表現する。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.5 2021年05月29日

少し長いし、話がよく飛ぶ

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Readeeユーザー

(無題)

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3.5 2018年09月17日

少し長いし、話がよく飛ぶ

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