花神 下

新潮文庫 しー9-19 新潮文庫

司馬 遼太郎

2002年3月31日

新潮社

990円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

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ケムケム

花神とは何か

starstarstarstar 4.0 2023年03月04日

 クライマックスは上野の山に籠る彰義隊の掃討。  下巻を読んで、戦に対する薩摩の情念的で感覚的なものが、その後の日本陸軍のDNAに残っている気がした。大村益次郎が長生きていたら、その後の日本陸軍の状況は違っていただろうか。  花神とは、中国でいう花咲か爺さんのことらしい。幕末に有象無象の薩摩を中心にした寄り合い所帯の官軍では新政府を樹立する道筋ができず、維新は訪れなかっただろう。全く何もないところに、大村益次郎が魔法のように道筋をつけ、明治維新を成し遂げた。彼は花神なのだ。  久しぶりに靖国の彼の像を見に行きたくなった。

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