最後の努力 下
ローマ人の物語 37
新潮文庫 新潮文庫
塩野 七生
2009年9月30日
新潮社
506円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
紀元324年、ライヴァルのリキニウスを敗走させ、ただ一人の最高権力者として内戦を勝ち残ったコンスタンティヌス。帝国全体の一新を企て、自らの名を冠した新都コンスタンティノポリスを建設。帝国の絶対専制君主として君臨したコンスタンティヌス帝は、旧来の安全保障の概念を放棄し、キリスト教を特権的に振興。ローマをまったく別の姿に変えてしまう。それは中世のはじまりの姿だったー。
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権力者の不可避な性
どの時代も権力者は権力の源泉を神格化し、それを否定できない仕組み(ルール、体制など)を構築する欲から逃れられない人種である。今の世界の政治の状況も全く同じ構造である。人は変わらないなか、変われないのか…。
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