朝日のようにさわやかに
新潮文庫 新潮文庫
恩田 陸
2010年6月1日
新潮社
737円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。
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感想
短編集。再読。「水晶の夜、翡翠の朝」は理瀬シリーズの番外編。このシリーズ好きだから読めてうれしい。面白かった!「冷凍みかん」は、最後にわぁぁぁー!!となる(語彙が…笑)。「卒業」は、場面も謎、襲ってくる奴らも謎。これだけは、内容がエグかったのが印象に残っていた。「淋しいお城」は淋しい子供とみどりおとこのお話。みどりおとこがひらがななのが不気味さを強調している気がする。これは続編があるらしい。 話によって好き嫌いは別れると思うけど、忙しい毎日の合間にちょこちょこ読むにはいい本でした。まる!
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