屍鬼(一)
新潮文庫 新潮文庫
小野 不由美
2002年2月28日
新潮社
880円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していたー。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。
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Readeeユーザー
(無題)
エンタメないしはホラーというジャンルにくくって読むのは大変不当と思ってしまうほどの深みがある。屍鬼と人間との対立を通して語られる秩序と異端のテーマはほぼ哲学の域に達していると思う。文章表現力も尋常ではないし、すごいとしか言いようがない。凄惨な表現も多々あるのに、読後感が悪くないのも不思議。おみそれいたした。
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