
ホワイトラビット
新潮文庫
伊坂 幸太郎
2020年6月24日
新潮社
781円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付けられ、自由を奪われ、さらに家族には秘密があった。連鎖は止まらない。ある男は夜空のオリオン座の神秘を語り、警察は特殊部隊 SIT を突入させる。軽やかに、鮮やかに。「白兎事件」は加速する。誰も知らない結末に向けて。驚きとスリルに満ちた、伊坂マジックの最先端!
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starstar 2.5 2021年03月17日
star
最後の3ページ目くらいに読んだ一文で、「あれ…?この本、昔読んだことあったや…」と気づきました。全く記憶にありませんでした。後半のネタバラシというか種明かしのところで驚かされ、なるほどなーと面白くなります。ああこんな風に繋がってたんだーと納得していきながら話が終わっていきます。なので後半は面白いけど、前半のまあ読みにくさったら。話者がころころ変わっていくし登場人物がやたらと出てくるし、通勤電車なんかで読んでいると、続きから読もうとすると訳がわからなくなります。一番嫌悪感があったのは、「もう読者にはお分かりだろうが、」とか、突然のストーリーテラー的な人物の口調が入ってくるところ…なんだか話の邪魔だなぁと感じながら最後まで嫌だった。解説を読むまでは。解説は、小島秀夫さんというゲームクリエイターさんです。すごくセンスがあって、分かりやすくて、なんなら解説の文章の方が小説自体より好ましかったくらい。ストリーテラー的な口調が入るのは、レミゼと同じになぞらえてたからなんですね、なるほど…あと、不思議な国のアリスになぞらえて解説しているのも興味深かった。
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Machi
立てこもり事件にてんこ盛り
1つの立てこもり事件の中に、誘拐、泥棒、詐欺師、殺人と話が入り組んでいるので、複雑なようで単純でもあり、早い展開で爽快。サクサクと読めた。兎田が誘拐ビジネスの加害側にも関わらず被害者となる。嫁の綿子ちゃんを助けるべく試行錯誤するが、何とも頼りなくて人間味がある。泥棒ビジネスの黒澤も冷静に見極められるようで、何故かダメな子を助けてしまうタイプ。最終的には悪いやつがちゃんと捕まって、とりあえずハッピーエンドになるので読み終わってもモヤモヤはなくていい。しかし全体通してどこが面白かったかよくわかんない感じなので星3で。
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