7月24日通り
新潮文庫 新潮文庫
吉田 修一
2007年5月29日
新潮社
506円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
地味で目立たぬOL本田小百合は、港が見える自分の町をリスボンに見立てるのがひそかな愉しみ。異国気分で「7月24日通り」をバス通勤し、退屈な毎日をやり過ごしている。そんな折聞いた同窓会の知らせ、高校時代一番人気だった聡史も東京から帰ってくるらしい。昔の片思いの相手に会いに、さしたる期待もなく出かけた小百合に聡史は…。もう一度恋する勇気がわく傑作恋愛長編。
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ポルトガルの海
starstar 2.8 2020年02月11日
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闇のなかを風が吹き荒び 大きな音がいつまでも続く 僕にはできない 思考をやめることだけは (フェルナンド・ペソア詩選「ポルトガルの海」より) 主人公 本田小百合が、ひょんな契機で手に取った詩集。 小百合が、夢見るリスボンの街。 海岸縁に、飛び交う’白き’カモメ。 水平線の上に拡がる空青色。 港の岸壁沿いに落とされたアゲハ蝶の身体。 ・・・・・ 吉田修一さんの作品の或る部分は、主人公の心理描写が、鈍く横たわる。 私小説の皮切りを思わせる。 家族の、友人達のリレーションが、出てきて舞台廻しを始める。 サマーセット・モームの出だしを思い起こさせる。 小百合は、周囲の状況を理解しつつ、自分の立ち位置の動きに、戸惑い迷う。 07年の吉田さんの芥川賞に、当然と思いつつ、中間小説としての展開に、我々は、立ち竦む。 Eugene
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(無題)
もっと前に読みたかったなぁ
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