ナニカアル
新潮文庫
桐野 夏生
2012年11月30日
新潮社
825円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子。だが、ここは楽園などではなかったー。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く、桐野夏生の新たな代表作。島清恋愛文学賞、読売文学賞受賞。
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(3)
starstarstarstarstar
読みたい
9
未読
5
読書中
2
既読
34
未指定
48
登録しました。
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X
LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
toruo
(無題)
ほぼ全作品読んでいる桐野夏生…凄い作家だと思うんですが、人間、特に女性の嫌なところをえぐり出して書いてしまうようなところがあって読後にはちょっと疲れた感じもしてしまう。これは林芙美子の未発表手記の形をとって、戦争下の人々の暮らし、作家がどのように戦争に使われたか、ということが描かれている。巻末の参考文献量も凄く、それでいて小説としてさらっと書かれているところが好ましい。実在の人物なので不倫の話とかここまで書いてしまっていいのかな、とも思ったけど、この作家の作品としてはライトな読後感でした。
全部を表示いいね0件