脳はなにかと言い訳する
人は幸せになるようにできていた!?
新潮文庫 新潮文庫
池谷 裕二
2010年6月30日
新潮社
781円(税込)
美容・暮らし・健康・料理 / 文庫 / 医学・薬学・看護学・歯科学
「脳」は幸せの鍵を握っている!恋愛、仕事、アルコールetc.「脳」のしくみを知れば知るほど毎日がきっと楽しくなる。
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(無題)
脳細胞は増殖することはない。記憶は海馬に蓄積される。私は長い間こう思い込んでいた。しかし、この知見が間違いである事を本書で発見した。 脳梗塞などで血流が途絶えて、その結果脳細胞が壊死すると、その部位が司っていた身体機能に障害が発生する。脳細胞が増殖して壊死した組織にとって変わることはできないから、失われた機能は回復することはない。ただ、脳は実に融通性に富んでいて、周りの細胞がその機能を肩代わりするのだそうだ。これがリハビリである。 また、脳の神経細胞が増殖する例外がある。それは海馬において見られるのだという。海馬と言えば記憶をコントロールする部位として知られている。つまり海馬で新たに作り出された神経細胞に記憶が蓄積されるのであって、海馬そのものに記憶が刻み込まれるのではないのだ。それは、強度の癲癇持ちの患者の海馬を切除した後に、海馬を切除する前の記憶はしっかりと残っているにもかかわらず、切除後は全く記憶に残らない事からも明らかである。 この他にも、興味深い脳科学の知見が盛り込まれているが、門外漢としてはせめてこの海馬の話だけでも、真理に近づいたようで嬉しい。
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