白百合の崖

山川登美子・歌と恋

新潮文庫

津村節子

1986年10月31日

新潮社

385円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

明治12年、福井県に生まれた山川登美子は与謝野鉄寛主宰の「明星」に参加、与謝野晶子と共に名花二輪と謳われる。登美子はその才能と美貌を“君が才をあまりに妬まし”と晶子に詠ませながら、鉄寛への恋も、歌もあきらめ、親の定めた縁談に従う。-鉄寛・晶子の強烈な個性の陰でひっそりと散っていった登美子のあまりにも短い人生。同郷の歌人への深い共感と、愛惜をこめて綴る評伝小説。

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