キッチン

新潮文庫

よしもとばなな

2002年7月31日

新潮社

473円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思うー祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。

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書店員レビュー(1)
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長江貴士

書店員

よしもとばなな「キッチン」

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0
2019年12月27日

みんなのレビュー (3)

古今東西の本棚

(無題)

starstarstar 3.0 2022年05月15日

祖母が亡くなって独り身となったみかげに雄一親子が同居を勧めてくる。みかげは戸惑うが少しづつ雄一親子との生活に馴染んで行く。 本書は、表題作キッチンとその続編の2作、亡くなった人の面影を月夜に見出す短編ムーンライトシャドウの計3作が書かれています。本書三編ともに「死」をテーマ にしていて、悲しみから少しづつ癒えていく姿を柔らかな文体で書かれています。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.6 2020年07月01日

優しい本。良かった。、

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Readeeユーザー

カツ丼

-- 2020年03月16日

恋人から愛読書を借りた。 人から本を借りる時、片隅に持ち主の顔がちらつくものだ。 特に恋人であれば、尚更。 この作品の中では、どの家庭にも必ずある、ごくありふれた日常風景である"台所"を当たり前のものとしない。 日常は必ずではなく、流動的に変化していくものであると示してくれている。それは私たちの関係も同じだろう。 きっと今ある家族も日常もきっといつかは終わる。終わるけれどもきっと消えるものではないし、誰かの頭の中に残り続けるのだ。 きっと私も恋人と家庭を作り、今ある家族の形は新しい家族の形になるのだろう。悲しいことも喪失感に襲われる時もあるだろう。その時には一緒にお腹を空かせてカツ丼を食べに行きたい、そこに救いが有るだろうから。

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