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新潮文庫 新潮文庫
宮部 みゆき
2004年7月31日
新潮社
1,155円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのかー。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。
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star 1.8 2024年03月16日
star
事件の起こった高層マンションの紹介から始まる。もちろん事件の詳細も述べられるのではあるが、これが長い。エレベーターの仕組みから、セキュリティまである意味宮部みゆきらしく暗い雰囲気て説明されていく。細部が重要なとこは分かるが、事件の詳細を知る前にちょっと飽きてくる。
やっと分かったことはどこの誰だか分からない4人の死体。しかも一人は転落してる。これがスタート。
と思ったけど、次は事件の起こった部屋の持ち主である小糸家の話。これも相変わらずの暗い話で、このトーンで続くのかと思うと小説の行く末が心配になる。
こんな感じで周辺の聞き込みからの情報が少しづつまとめられていく。次第に全体像がつかめてくるのではあるが、ついでに述べられる周辺一家の家族背景が重々しくて嫌になる。皮肉な言い方をすれば、姉弟関係、嫁姑問題、若くして子をつくった出戻り娘、親子喧嘩から悪徳不動産を掴まされる父親など目をそらしたくなる家族問題と引き換えに事件の情報が少しづつ得られるのは作者の得意技のようにも思われる。作者のファンには怒られそうだが、暗い話を我慢するたびに新しい情報を一つ知ることができるシステムに辟易とする。もちろん、この作風が社会派小説としても評価が高いことは分かっているし、こっちが少数派のことも分かる。ただお気軽に楽しく読める本をこよなく愛する僕には苦痛でしかない。もっとお気軽に読みたい、、
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しげる
宮部さんはまる
怖いもの見たさに一気読み、ハマりそうです
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