一夜の櫛

新潮文庫

連城三紀彦

1988年2月1日

新潮社

440円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

髪の艶と柔らかさが自慢の津加子。6歳年上の夫は4度目の浮気が進行中だ。彼女は同窓会で再会した辻沢と、月に2、3度は逢いながら、体の関係もなく、ただ別れぎわ、辻沢が彼女の髪に触れるだけという関係を続けてきた。辻沢と旅にでた鄙びた温泉宿で夜中に二つに割れた櫛。この櫛に津加子は2人の関係の終わりを痛いほど感じとっていた…。14編収録のオリジナル短編集。

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