ムーン・パレス

新潮文庫 オー9-4 新潮文庫

ポール・オースター

2010年12月31日

新潮社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。彼は僕と世界を結ぶ絆だった。僕は絶望のあまり、人生を放棄しはじめた。やがて生活費も尽き、餓死寸前のところを友人に救われた。体力が回復すると、僕は奇妙な仕事を見つけた。その依頼を遂行するうちに、偶然にも僕は自らの家系の謎にたどりついた…。深い余韻が胸に残る絶品の青春小説。

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長江貴士

書店員

ポール・オースター「ムーン・パレス」

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2019年12月13日

みんなのレビュー (3)

たきひろ

(無題)

starstarstarstar 4.0 2023年07月26日

1960年代アメリカの鬱屈した青春。さまざまな経験を通じて内省し立ち直る主役の姿が生々しい。ロシア文学に通じる暗さと絶望感が社会にうずまいているがそれがアメリカテイストと調和して気持ちの良い軽さになっている。登場人物はくせのある人が多いがいずれも嫌味にまで感じない。人のお勧めで読んでみたがこれなら自分からほかの人に勧られる良本。

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たきひろ

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年10月29日

1960年代アメリカの鬱屈した青春。さまざまな経験を通じて内省し立ち直る主役の姿が生々しい。ロシア文学に通じる暗さと絶望感が社会にうずまいているがそれがアメリカテイストと調和して気持ちの良い軽さになっている。登場人物はくせのある人が多いがいずれも嫌味にまで感じない。人のお勧めで読んでみたがこれなら自分からほかの人に勧られる良本。

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深瀬 舞

(無題)

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4.8 2019年10月27日

アメリカ文学とは思えないくらいのストーリー性、これでもかと詰め込まれた伏線とハプニング。コミカルな感じがするほど。それでいて哀しい話である。愛も希望も、過去も未来も、全てを失ってもなお続く人生。冷たく乾いた月の光。満ちては欠ける月。何度も読んでとっくり味わいたい一冊。

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